食料宅配装った麻薬密売が横行、コロナ禍に乗じ ICPO警告

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食料品の配達員などに扮して薬物の密売が行われているとして国際刑事警察機構が警告している/Chip Somodevilla/Getty Images

食料品の配達員などに扮して薬物の密売が行われているとして国際刑事警察機構が警告している/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) 国際刑事警察機構(ICPO、通称インターポール)は3日までに、麻薬密売業者が新型コロナウイルス対策の隔離措置に乗じて運び屋を食料宅配業者などに扮装させて薬物取引を進める犯罪が目立っていると警告した。

英国、アイルランド、マレーシアやスペインではこの手口でコカイン、マリフアナ、ケタミン(麻酔薬)やエクスタシーなどの違法薬物を運んでいた犯行が報告された。

スペインでは先月、自転車、オートバイや自動車を使って食料宅配の運転手を装い、コカインやマリフアナを隠し持っていたとして男7人を逮捕した。これらの薬物は食料を入れたバックパックの二重底の中で見つかった。

アイルランドでは、ピザの箱の中にひそませていたコカイン8キロと短銃2丁を押収した。

インターポールは報告書の中で、正規の食料宅配業者が報酬目当てに意図的に犯罪組織のために薬物を運ぶ場合もあると指摘。また、知らないで薬物の運搬役に仕立てられる工作もあるとした。

マレーシアの首都クアラルンプールで宅配業者が自ら運んでいた食料に不審を抱き、警察に連絡し中身を調べるよう求めた事例も紹介した。この業者はインドのフラットブレッドのみの注文を受けて運んでいたが、重さが約11キロあることをいぶかったともみられる。

ICPO幹部は、犯罪者は新型コロナに苦しめられている社会につけ込み、自分たちの犯行の手口を変容させ続けているとも指摘した。

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