エルサルバドル大統領、ギャングへの殺傷武器使用を許可

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エルサルバドルの最重警備の刑務所で、折り重なるように並んで身体検査を受ける受刑者/El Salvador Presidency via Reuters

エルサルバドルの最重警備の刑務所で、折り重なるように並んで身体検査を受ける受刑者/El Salvador Presidency via Reuters

(CNN) 中米エルサルバドルで先週末、暴力事件が続発して少なくとも計50人が死亡したことを受け、ブケレ大統領は警察と軍に、ギャング組織のメンバーに対して殺傷力のある武器を使用する権限を認めた。

ブケレ氏は、国民に差し迫った脅威を及ぼしている「テロリスト」が対象だと説明した。

同氏は昨年6月、数十年前から続くギャングの暴力に対する強硬姿勢を掲げて大統領に就任した。

現在収監中のギャング構成員らは、国内7か所にある最重警備の刑務所で常時監禁状態に置かれている。さらにブケレ氏の指示の下、独房に金属板を張り、異なる組織のメンバーを同室にするなどの措置も追加された。

ブケレ氏は情報機関からの報告として、全国各地のギャング組織が刑務所内から指示を受けて殺人行為を激化させたとの見方を示した。

同氏はさらに、金属板で封鎖した独房の写真や、首都サンサルバドル郊外のイザルコ刑務所で受刑者らが身体検査を受ける場面の写真をツイッターに投稿した。

これに先立ち、矯正当局の責任者が同じ写真を公開していた。大勢の受刑者らが上半身裸で重なり合うように並んでいる。

同国は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、来月5日を期限にロックダウン(都市封鎖)措置を取っている。指示に従わない場合は拘束や隔離、車両没収などの罰則が適用される。

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