カナダ東部で銃撃、死者９人　容疑者も死亡

（ＣＮＮ） カナダ東部ノバスコシア州で１８日深夜、銃撃事件があり、女性警官を含む少なくとも９人が死亡した。容疑者は銃撃を繰り返しながら逃走したが１９日昼前に発見され、死亡が確認された。

警察幹部が１９日夜の記者会見で語ったところによると、警察は同州ポータピークの民家で銃撃があったという複数の通報を受けて出動。この家の中と外で数人の遺体を発見した。

さらに夜を徹した追跡の末、最初の現場から１０キロほど離れたドライブインでガブリエル・ワートマン容疑者（５１）を発見した。この間に数カ所で銃撃が報告された。

死亡した警官の名前は公表されたが、事件による死傷者の正確な人数は分かっていない。

容疑者は警官の制服を着ていたとみられ、逃走に使った車も警察車両に見せかける細工がしてあった可能性がある。同幹部はこのことから、計画的な犯行だったことがうかがわれると述べた。

銃撃犯の行方を追う警察は道路を封鎖した＝１９日、ノバスコシア州/Andrew Vaughan/The Canadian Press via AP

警察は追跡中にツイッターを通し、制服姿の容疑者が警察車両のような車で逃走していると警告。住民に向け、自宅の鍵をかけて外出を避けるよう呼び掛けた。

マクニール・ノバスコシア州首相は記者会見で、州史上まれにみる愚かな暴力行為だと非難した。