米政府とタリバーン、和平合意に署名 14カ月内に駐留米軍撤退へ

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米とタリバーン、和平合意に署名

ワシントン(CNN) 米政府とアフガニスタンの反政府勢力タリバーンが29日、中東カタールの首都ドーハで歴史的な和平合意に署名した。

双方はこれに先立ち、7日間の「暴力削減」期間を設けていた。

米国側のハリルザド・アフガン和平担当特別代表とタリバーン側の交渉責任者、バラダル師が合意文書に署名し、ポンペオ米国務長官が立ち会った。

合意には、駐留米軍など外国部隊を14カ月で完全に撤退させる計画が盛り込まれた。まず135日以内に米軍を8600人に削減する。ポンペオ氏によると、撤退のペースはタリバーン側が合意を守るかどうかを見極めながら調整する。同氏は「アフガンを二度と国際テロの拠点にしないこと」が目的だと強調した。

タリバーンは国際テロ組織を含む組織や個人がアフガンの国土を使って米国や同盟諸国の安全を脅かすことがないよう、関係を断つための措置を取る。

タリバーンはまた、今月10日にアフガン政府との対話を始めることになった。同時に政府側がタリバーンの捕虜5000人、タリバーン側が政府軍の捕虜1000人を解放し、その後3カ月間で残り全員の解放を目指す。

ポンペオ氏はカタールでの記者会見で「これは希望に満ちた瞬間だが、単なる始まりにすぎない」「外交面で多くの難しい仕事が待っている」と述べた。

トランプ米大統領は同日、米ホワイトハウスでの記者会見で、近くタリバーン指導者らと会談すると表明した。

アフガンの首都カブールでは同日、エスパー米国防長官がアフガンのガニ大統領、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と共同式典に臨み、アフガンの未来には「大きな希望」があると語った。

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