大気汚染の都市別ランキング、上位30位中インドが21都市

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大気汚染の都市別ランキングでインドの21都市が上位を占めた/SAJJAD  HUSSAIN/AFP/Getty Images

大気汚染の都市別ランキングでインドの21都市が上位を占めた/SAJJAD HUSSAIN/AFP/Getty Images

(CNN) 大気汚染が著しい世界の都市別のランキングで、上位30位のうち21都市をインドの都市が占めたことが分かった。大気汚染の実態を監視する民間機関「IQAir AirVisual」がまとめた大気の質に関する2019年版の報告書で明らかになった。

ランキングによれば世界で最も大気が汚れている都市はインドの首都ニューデリーの衛星都市であるガーズィヤーバード。大気汚染の指標となる微小粒子状物質(PM)のPM2.5の平均濃度は、米環境保護局(EPA)が健康的と定める水準の9倍に達したという。

大気汚染レベルの高い上位30都市中27都市にはインド、パキスタン、バングラデシュの南アジア3カ国の都市が名を連ねた。パキスタンのグジュラーンワーラ、ファイサラバード、ライウィンドの3都市が上位10都市に入ったほか、人口の多いインドのニューデリー、パキスタンのラホール、バングラデシュのダッカの3都市がそれぞれ5位、12位、21位に入っている。

地域レベルでは南アジア、東南アジア、中東の汚染度が深刻で、全体の355都市のうち世界保健機関(WHO)が定める年間目標を満たしているのは6都市に過ぎない。

それでも前年と比較すると、南アジアでは一定の改善がみられる。18年から19年にかけ、インドの全国的な大気汚染レベルは20%低下し、98%の都市で様々な水準での改善が認められた。報告書はその要因として、経済の後退、好ましい気候条件、空気をきれいにするための一連の取り組みを挙げた。

近年、大気の質の改善が続いている中国は、19年も汚染物質の平均濃度が前年比で9%低下した。ただ国内の都市の98%は依然としてWHOが掲げるガイドラインの数値を超えており、西部の新疆ウイグル自治区にある都市ホータンは、今回のランキングで世界2位の大気汚染都市とされた。

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