イラン人学生、米空港でまた入国できず 両国関係悪化が影響か

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イランの学生が空港で当局の事情聴取を受け、入国を断念する出来事があった/Courtesy Brad Maze

イランの学生が空港で当局の事情聴取を受け、入国を断念する出来事があった/Courtesy Brad Maze

(CNN) 米ミシガン州立大学の博士課程に在籍し、学生ビザを取得していたイラン人学生が26日、デトロイトの空港で入国を拒否され、送還された。米国では先週もボストンでイラン人学生が強制送還となり、抗議の声が上がっていた。

担当弁護士によると、アリゼラ・ヤズダニさん(27)は昨年9月からミシガン州立大の博士課程で農学を専攻し、今月初めには学生ビザも取得していた。

研究を続ける予定でデトロイトに到着したが、空港で入国申請を拒否され、税関・国境取締局(CBP)職員に拘束されて尋問を受けた。

本人の話によると尋問は6時間に及び、最終的に入国を断念せざるを得なかったという。

ヤズダニさんは翌日、イラン行きの飛行機に乗せられた。

CBPは声明で、ヤズダニさんの入国を許可しなかったことを認めたものの、具体的な理由は示さなかった。CBPはヤズダニさんが自ら入国申請を取り下げたと説明。逮捕したわけではなく、帰国便が手配されるまで身柄を預かったにすぎないと主張した。

ミシガン州立大の報道担当者は27日、連邦政府機関や同州選出議員、弁護士らと協力して問題解決に努めていると述べ、大学として外国人学生を歓迎する姿勢を強調した。

ボストンの空港でも20日、ノースイースタン大学のイラン人学生が入国を拒否され、ビザがあったにもかかわらず送還された。

移民支援団体からは、米国とイランの関係悪化が影響しているとの声が上がっている。全米市民自由連合(ACLU)は先週、昨年8月以降に米国内の空港から送還されたイラン人学生は、ボストンでの7人を含めて少なくとも10人に上ると指摘していた。

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