はしかの死者6000人超に、「世界最悪の流行」 コンゴ

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コンゴ民主共和国の北キブ州で赤ちゃんのワクチン接種の準備をする医療従事者/UNICEF/Thomas Nybo

コンゴ民主共和国の北キブ州で赤ちゃんのワクチン接種の準備をする医療従事者/UNICEF/Thomas Nybo

(CNN) 中央アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で、猛威を振るうはしかのために命を落とした人が6000人を超えたことが分かった。世界保健機関(WHO)が9日までに明らかにした。

WHOは7日の声明で現状について、「世界最悪のはしか流行」と指摘。各国機関が連携して対策のための支援を強化するよう呼びかけた。

WHOによると昨年以降、はしかの疑いのある症例がおよそ31万件報告されている。ただ対策に充てる資金が依然として足りておらず、感染拡大を抑え込むうえでの「大きな障害」になっているという。

WHOは国際社会と連携して5歳未満の子ども1800万人にワクチンを接種したが、日常的に予防接種を実施している地域はまだ限られているのが実情だ。報告される患者の4分の1は、5歳未満の子どもが占める。

感染を食い止めるため、WHOはこれまで2760万ドル(約30億円)を拠出したとしているが、6~14歳の子どもへのワクチンプログラムといった対策を実施するにはさらに4000万ドルの資金が必要だという。

はしかは感染力が強く、せきやくしゃみによって感染が広がる。コンゴではエボラ出血熱でも過去2番目の患者数・死者数を記録する被害が出た。医療システムへの根強い不信感と一部地域での武装集団による争いなどが障害となり、各保健機関はこれらの感染症の対策に苦慮している。

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