殺害されたジャーナリスト、16年ぶりの少なさ 恣意的な拘束は増加

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今年殺害されたジャーナリスの数は、2003年以来の少なさだった/Amr Nabil/AP

今年殺害されたジャーナリスの数は、2003年以来の少なさだった/Amr Nabil/AP

ロンドン(CNN Business)  国際NGOの国境なき記者団は17日、今年殺害されたジャーナリストは49人、拉致されているのは57人、投獄は389人に上ると発表した。

死亡したジャーナリストの数は、2003年以来の少なさだった。過去20年あまりの年間平均80人に比べると、「歴史的な少なさ」と評価している。

死者の減少は、紛争地帯で命を落とすジャーナリストが減ったことによる。そうした死者は過去10年で941人に上っていた。

シリア、イラク、イエメン、アフガニスタンの内戦や衝突で死亡したジャーナリストは、これまでの数年に比べて減少した。一方、それ以外の国での死者の数に大きな変動はなかった。

世界で死亡したジャーナリストのおよそ63%は、殺害されたり意図的に命を狙われたりしていた。

中南米ではメキシコの10人を含めて少なくとも14人が死亡。ジャーナリストにとって、中南米は中東と同じくらい危険な地域になったと国境なき記者団は指摘する。

それ以外にも、ブラジルとチリ、メキシコ、ホンデュラス、コロンビア、ハイチで8人が殺害されているが、まだ確認ができていないため、今回の統計には含まれていないという。

米国のジャーナリスト保護団体によると、中南米のジャーナリストはかつて国家に命を狙われていたが、今では主に犯罪組織がジャーナリストを脅かす存在になった。

また、アマゾンの熱帯雨林火災など環境問題を取材するジャーナリストも、危険な状況に追い込まれるケースが増えているという。

恣意(しい)的に拘束されたジャーナリストは前年より12%増え、12月1日現在で389人が仕事に関連して投獄されている。そのうち3分の1を、中国で拘束されたジャーナリストが占める。

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