ホロコースト生存者に連帯示す、首長と市民ら数千人が行進 イタリア

リリアーナ・セグレ議員(中央)とミラノのサラ市長ら/Luca Bruno/AP

リリアーナ・セグレ議員(中央)とミラノのサラ市長ら/Luca Bruno/AP

(CNN) イタリア北部ミラノで10日、相次ぐ反ユダヤ主義の脅迫を受けたホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)生存者の女性への連帯を示すため、自治体首長ら数百人と市民数千人が市内を女性と行進する出来事があった。

終身上院議員のリリアーナ・セグレさん(89)は、13歳の時にアウシュビッツ強制収容所に移送された経験を持つ。後年は人種差別主義やヘイト(憎しみ)に対抗する活動を展開。最近では、反ユダヤ主義などへの対策を話し合う議会委員会の設立も主導していた。

ユダヤ人関係の記録を管理するミラノの財団によると、セグレさんに対するソーシャルメディア上の脅迫などは1日数百件に上る。

今回の行進は、国内の首長でつくる団体が企画。セグレさんを護衛しながら市内の商店街を通り抜け、スカラ広場に到達した。

ANSA通信によると、首長ら約600人に加え、沿道の数千人もセグレさんの名前を連呼し、反ファシズムの歌「さらば恋人よ」を歌った。

セグレさんは詰めかけた人を前に演説し、「私には憎しみにさらされた経験がある。自分の居場所だと思っていた市民社会から拒絶されるのがどういう意味を持つか、身をもって分かっている」と危機感を表明した。

その一方で、学校に通う子どもたちには希望が見いだせると語り、子どもたちを「未来に向けた記憶のともしび」と形容した。

ミラノでは先に、セグレさんが登壇したイベントの会場近くで、極右政党が横断幕を掲げる出来事も発生。当局は先月、セグレさんに警備員を付ける決定を発表していた。

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