テムズ川に「沈みかけの家」 気候変動対策を求めるデモ

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気候変動対策を訴える市民団体がテムズ川に「沈みかけの家」を浮かべた/Guy Reece

気候変動対策を訴える市民団体がテムズ川に「沈みかけの家」を浮かべた/Guy Reece

ロンドン(CNN) 英ロンドンを流れるテムズ川に10日、沈みかけの家を再現した造形物が登場した。英政府などに気候変動対策を求める市民団体「エクスティンクション・リベリオン(XR)」によるデモの一環だ。

XRのメンバーは10日朝、テムズ川にかかるタワーブリッジの前に家を浮かべた。

XRは、気候変動による「非常に現実的な危険」がイングランド北部の洪水などに表れ、世界各地で人々の暮らしが破壊されていると指摘。生物多様性を守り、温室効果ガスの実質排出量をゼロにするための行動を起こさない限り、こうした悲劇は悪化するばかりだと主張した。

家を制作したメンバーらは「差し迫った人災の重大さをもっと認識してもらうのが目的」「人々が目で見て連想できる物をつくりたかった」と話し、気候変動は「私たち一人ひとりに影響を及ぼす」と強調する。

XRはジョンソン英首相が深刻化する水害を非常事態として扱わないことを非難し、国内各地でこの冬、低地に住む多くの住民らが洪水被害に遭うだろうと警告している。先月もロンドンで2週間にわたる抗議運動を展開した。

この時は数千人規模の路上デモを受け、ロンドン警視庁が4日間の集会禁止令を出した。だがロンドンの裁判所は今月、禁止令が違法だったとの判断を下している。

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