既婚男性のカトリック司祭任命を採択、アマゾン地域限定

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既婚男性の一部を司祭に任命する提案には、フランシスコ法王も前向きだという/VINCENZO PINTO/AFP/AFP/Getty Images

既婚男性の一部を司祭に任命する提案には、フランシスコ法王も前向きだという/VINCENZO PINTO/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) ローマ・カトリック教会の司教会議は31日までに、南米アマゾン地域で既婚男性の一部を司祭に任命する提案を賛成128票、反対41票で採択した。

数世紀にわたり独身男性のみを司祭に任命してきた伝統を覆す歴史的な判断となった。採択が効力を持つにはフランシスコ法王の承認が必要だが、法王は以前、今年末までに対応するとの意向を表明。既婚男性を任命する可能性の検討を受け入れると前向きな考えを示していた。

今回の採択は司祭不足に悩むアマゾン地域の一部教会のみが対象となる。

アマゾン地域は、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、フランス領ギアナ、ガイアナ、ペルー、スリナムやベネズエラにまたがる。

妻帯者既婚男性の司祭は、安定した家庭を持ち、それぞれのコミュニティーで敬意を抱かれ、教会で既に助祭として任命された経歴を持つ人物が考慮される。また、年上のカトリック教徒も条件となっている。

しかし、既婚男性の司祭任命は司祭に結婚を許すことを意味はしない。カトリック教会は現在、英国国教会などから改宗した教徒が既婚者だったとしても司祭になれる選択肢を認めている。

バチカンで開かれていた今回の司教会議は3週間続き、アマゾン地域が直面する宗教的な課題などを話し合っていた。既婚男性の司祭任命に関する提案の採決は会議閉幕に臨んで実施された。

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