サウジ石油施設への攻撃、「高確率」でイラン基地から 情報筋

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石油施設からあがる黒煙を捉えた衛星画像/Planet Labs Inc.

石油施設からあがる黒煙を捉えた衛星画像/Planet Labs Inc.

サウジアラビア・リヤド(CNN) サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けた件で、サウジと米国の調査員は、攻撃がイラク国境に近いイラン国内の基地から行われた可能性が「非常に高い」と判断したことが18日までにわかった。調査に詳しい情報筋が明らかにした。

攻撃にはドローン(無人機)とともに巡航ミサイルが使われた。ミサイルは低高度を飛行したという。

現在の評価によれば、ミサイルはイラク南部とクウェートの領空を飛行し、標的に届いた。クウェートは16日、サウジアラビアの標的が攻撃を受ける直前にドローンもしくはミサイルが目撃されたとの報告について調査を実施することを明らかにした。

情報筋によれば、ミサイルは、米国やサウジのレーダーが強力なペルシャ湾は避けたとみられる。サウジアラビアの防空システムはペルシャ湾に重点を置いている。

米当局者は匿名を条件に、CNNの取材に対して、米国は攻撃がイラン国内から行われたとみていると述べた。地域の外交筋によれば、米国は同盟国に対して、攻撃はイランの基地から行われた「可能性が高い」ことを示す諜報(ちょうほう)があると伝えているが、情報自体はまだ共有していないという。

攻撃直後、米国のポンペオ国務長官は攻撃を行ったとしてイランを非難。世界のエネルギー供給に対する前例のない攻撃を仕掛けたと指摘した。

イラン外務省はこうした指摘について、「外交上の文脈におけるそのようなやみくもな非難や不適切なコメントは理解不能で無意味だ」と述べた。

サウジも米国もこれまでのところ、攻撃源についての証拠を公表していないが、両国政府は飛翔(ひしょう)体がイエメンの領土から来たものではないと公言している。攻撃についてはイエメンの反政府武装組織フーシが犯行声明を出している。

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