鳥に襲われ男性死亡、豪州で「マグパイ・アタック」被害続出

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豪州でカササギフエガラスに襲われた男性が死亡した/Michael Dodge/Getty Images AsiaPac/Getty Images

豪州でカササギフエガラスに襲われた男性が死亡した/Michael Dodge/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) オーストラリアのシドニー郊外で、自転車に乗っていた男性がカササギフエガラスに襲われてフェンスに衝突し、搬送先の病院で死亡した。カササギフエガラスは春の繁殖期を迎えて攻撃的になっていた。

警察によると、シドニー南郊ウロンゴンの公園で15日、自転車に乗っていた男性(76)がカササギフエガラスに襲われ、避けようとして道路を外れてフェンスの支柱に突っ込み、地面に投げ出された。

重傷を負った男性は空路シドニー市内の病院に搬送されたが、その日のうちに死亡した。

カササギフエガラスはオーストラリアの固有種で、9月~10月にかけては全土で「マグパイ・アタック」と呼ばれる襲撃が頻発する。今年は暖冬だったことから繁殖シーズンが早まっていた。

繁殖シーズンは8月に始まり、親鳥はヒナを守るために攻撃的になることがある。

オーストラリア人はこの季節、カササギフエガラスから身を守るために、大きな棒を持って歩いたり、結束バンドを何本もヘルメットに突き立てた姿で自転車に乗ったりしている。

カササギフエガラスは鋭いくちばしで突然襲ってくることがある。昨年は西部のパースで幼児が顔面を襲われ、危うく失明しそうになった。

市民団体が運営する「マグパイ・アラート」のウェブサイトによると、今年に入って確認された襲撃件数は全土で1570件、負傷者は189人に上る。昨シーズンは3000件以上の襲撃が報告されていた。

今年はオーストラリア東海岸のクイーンズランド、ニューサウスウェールズ、ビクトリアの各州で報告件数が多い。自転車に乗っている時に襲われて負傷するケースは特に多く、被害に遭った人の70%はサイクリング中、22%は歩行中だった。

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