中国で身柄拘束の豪作家、スパイ容疑で逮捕

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作家の楊恒均氏(左)と著名な文化人の茅于軾氏/Twitter/Yang Hengjun

作家の楊恒均氏(左)と著名な文化人の茅于軾氏/Twitter/Yang Hengjun

香港(CNN) 今年1月に中国南部で身柄を拘束された中国系オーストラリア人の作家、楊恒均(ヤンヘンジュン)氏(53)が、スパイ容疑で正式に逮捕された。豪政府が発表した。

豪メルボルンにいる担当弁護士によると、中国当局はスパイ容疑ということ以外、詳細を発表していない。楊氏は民主活動家のブロガーとして知られ、ツイッター上で中国政府への批判を繰り返していたが、オーストラリアや米国など外国政府のスパイとして活動した容疑なのかどうかも不明だという。

中国ではスパイ罪で有罪となった場合、死刑を言い渡される可能性もあるが、同弁護士はそのような事態を想定してはいないと述べた。

楊氏は中国外務省に勤務した経歴を持つ。オーストラリアの市民権を獲得し、米コロンビア大学の客員研究員として米国を中心に活動してきた。1月に中国籍の妻とともに中国入りし、広州市内で拘束された。

半年間にわたって自宅軟禁状態に置かれた後、7月に収監された。弁護士や家族との接触も禁止されているとみられ、ペイン豪外相が「重大な懸念」を表明していた。妻は中国からの出国禁止を言い渡されている。

オーストラリアが中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)による次世代通信規格「5G」の技術を締め出した問題や南シナ海の領有権問題をめぐり、両国の関係は冷え込んでいる。しかし中国当局は、外国人の拘束と出身国との政治的緊張は無関係だと主張している。

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