仏大統領と英首相が会談、EU離脱めぐる主張は平行線

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フランスのマクロン大統領(左)と英国のジョンソン首相がパリで会談/Christophe Petit Tesson/AP

フランスのマクロン大統領(左)と英国のジョンソン首相がパリで会談/Christophe Petit Tesson/AP

(CNN) フランスのマクロン大統領は22日、パリでジョンソン英首相と会談した。会談前には並んで記者会見を行ったものの、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる両者の主張は平行線をたどった。

会見では両者とも従来の姿勢を崩さず、ジョンソン氏がEUに離脱協定の再交渉を要求したのに対し、マクロン氏は再交渉は不可能との立場を示した。

マクロン氏は自身がしばしば離脱交渉で「強硬」と評されていることに触れつつ、現行協定を実質的に変える時間はほとんど残されていないと主張。「既存のものと大きく異なる新たな離脱協定が30日以内に見つかることはないだろう」と述べた。

さらに、英国の離脱は「EUの選択ではない」との立場を改めて強調した。

ジョンソン氏のパリ訪問は欧州歴訪の2カ国目で、EUに英離脱をめぐる立場の変更を迫りたい考えだ。ジョンソン氏はアイルランド国境管理に関する「バックストップ(安全策)」の破棄を求めているものの、これまでのところEU首脳陣には聞き入れられていない。

マクロン氏は「アイルランドをめぐるバックストップ(条項)は単なる技術的制限ではなく、アイランドの安定の維持と、欧州プロジェクトの要である単一市場の一体性を保証するものとして不可欠だ」としている。

一方、ジョンソン氏は「意志のあるところに道は開ける」と語ったものの、計画の中身を問う質問に対して具体的な答えは示さなかった。

バックストップ条項は英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間に物理的な国境が復活するのを防ぐ目的で策定された。同条項の交渉はメイ前首相がまとめたものだが、英議会では広く批判にさらされた。

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