パキスタン、インドとの外交関係格下げ カシミール自治剥奪受け

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パキスタンのカーン首相(右)とインドのモディ首相/Getty Images

パキスタンのカーン首相(右)とインドのモディ首相/Getty Images

パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタンは7日、インドが北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪(はくだつ)したことを受け、インドとの外交関係を格下げし、2国間貿易を停止すると発表した。

パキスタン外務省はまた、同国に駐在するインド高等弁務官を退去させる方針を表明。駐インド・パキスタン大使を派遣しない方針も示した。

パキスタンは同日、国家安全保障委員会を招集して対策を協議していた。カーン首相はこの中で、インドとの2国間協定を見直し、国連と安全保障理事会にこの問題を提起する考えも示した。

インド議会は6日、ジャム・カシミール州の地位を見直して連邦直轄領に組み込む法案を可決し、同州に対するインド政府の権限を強化した。その前日にはインド政府が、同州に特別な地位と権限を認めた憲法370条の廃止を発表していた。

ジャム・カシミール州はイスラム教徒が多数派を占める地域で、同州を含むカシミール地方はパキスタンも領有権を主張している。

パキスタン首相府は7日、インド側の動きは違法だと改めて主張し、パキスタン軍に警戒態勢を維持するよう指示。そのうえで、14日のパキスタン独立記念日を「勇敢なカシミール住民と自決権を求める彼らの闘争」にささげると表明した。

現時点でインド外務省からのコメントは得られていない。

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