カンボジアのヌオン・チア元議長が死去、ポル・ポト派ナンバー2

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旧ポル・ポト政権の幹部、ヌオン・チア元人民代表議会議長が93歳で死去した/MARK PETERS/AFP/Getty Images

旧ポル・ポト政権の幹部、ヌオン・チア元人民代表議会議長が93歳で死去した/MARK PETERS/AFP/Getty Images

(CNN) 国民170万人以上を死に追いやった旧ポル・ポト政権の幹部、ヌオン・チア元人民代表議会議長が4日、死去した。93歳だった。

ヌオン・チア元議長は「ブラザー・ナンバー・ツー」と呼ばれ、クメール・ルージュを率いたポル・ポト元首相の右腕であり義理の兄弟だった。1975~79年にかけ恐怖政治を敷いた同政権の思想的支柱ともなっていた。

カンボジア特別法廷(ECCC)の報道官によると、ヌオン・チア元議長は入院先の病院で死去した。ECCCは2006年に設立された裁判所で、クメール・ルージュの参加者を国際法違反で訴追することを目的としている。

18年にはクメール・ルージュによるジェノサイド(集団虐殺)を認定。07年に逮捕されていたヌオン・チア元議長は「ジェノサイドや人道に対する罪、ジュネーブ条約の重大な違反」で有罪となり、終身刑を言い渡された。

クメール・ルージュではナンバー4のキュー・サムファン元国家幹部会議長も有罪判決を受けている。

カンボジアでは当時、人口の約4分の1に当たる少なくとも170万人が強制労働や飢え、処刑で死亡したとみられている。クメール・ルージュは社会工学的な政策を通じて純粋な農業社会を創出しようと試みていた。

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