香港デモ8週目、本土境界近くで警官隊とデモ隊が衝突

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

警官とデモ隊が衝突 香港

香港・元朗(CNN) 香港で「逃亡犯条例」改正案への抗議をきっかけに始まったデモが8週目に入り、27日は中国本土との境界に近い元朗地区で警官隊との衝突が起きた。

元朗では21日、デモ参加者がマフィアとの関連を疑われる集団に襲われ、少なくとも45人が重軽傷を負っていた。

警察はこれを受け、同地区で27日に計画されたデモについて、安全上の懸念を理由に許可しないとの決定を下した。しかし数万人が無許可のまま行進を強行。警察は当初、静観の構えを示していた。

日暮れ近くになって数百人の警官が鎮圧に乗り出し、多数の催涙弾を発射した。デモ参加者の一部はまもなく引き揚げたが、黄色いヘルメットを着けた若者ら数百人がバリケートを組んで抵抗を続けた。

警官隊はデモ隊を包囲して元朗構内に追い詰め、警棒や催涙スプレーで鎮圧を図った。

香港の病院管理当局によると、この衝突で15歳から60歳までの計23人が病院へ搬送された。

香港島でも28日にデモが予定されている。

元朗の住民らは乱闘の再発を恐れ、店舗や施設を閉鎖するなどして警戒していた。26日には同地区の空港で数千人規模の平和的なデモがあり、参加者らがスタッフとともに到着ロビーを占拠。旅行者らに香港の「解放」などを訴えた。

元朗は中国本土との境界からわずか10キロ以内に位置し、密輸や密航にかかわる中国系マフィアの拠点となっている。21日の襲撃をめぐり、香港警察がマフィアと共謀した疑いも指摘されたが、警察トップの盧偉聡(スティーブン・ロー)氏はこれを否定し、警官隊を信頼してほしいと呼び掛けている。

「香港デモ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]