武器の大量保持で3人逮捕、ミサイルやナチスの紋章を押収 伊

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イタリア警察が、銃器やナチスドイツの道具、空対空ミサイルなどを押収した/ITALIAN POLICE/AFP/Getty Images

イタリア警察が、銃器やナチスドイツの道具、空対空ミサイルなどを押収した/ITALIAN POLICE/AFP/Getty Images

(CNN) イタリア警察は15日、軍隊仕様の武器やナチスドイツの紋章を描いたプレートなどを大量に保持していた疑いなどで男3人を逮捕した。このうち1人は2001年、極右政党のメンバーとして上院選に立候補していた。

伊トリノの警察の声明によれば、残りの2人はスイス国籍で、フランス製の空対空ミサイルを所持、売却しようとした疑いで逮捕された。前出の元候補者は売却の仲介人役を務めた疑いがもたれている。

大量に保管された武器などは警察が発見、押収した。「過激なイデオロギー」を持つ自国民を対象とした捜査の一環で、そうしたグループのメンバーはロシアの支援する分離派勢力とともにウクライナ東部での戦闘に加わっていたという。

捜査の過程で警察は、メッセージアプリでやり取りされるデータの傍受などを通じて大量の武器の画像を入手した。その後、極右政党の元候補者の自宅を調べたところ、軍隊仕様の武器や違法に所持された銃器類、ナチスのかぎ十字を描いたプレートなどが見つかった。内訳は銃器26丁、銃剣20本、消音装置や照準器を含む銃の装備品が306点。このほか800発を超える銃弾を発見した。

前出のフランス製ミサイルは、一時期カタール軍が所有していたとみられている。当局は現在、このミサイルがどのような経緯でイタリア国内に持ち込まれたのかを調べている。

当該の極右政党は、逮捕された元候補者とは現時点でいかなる関係もないと強調。また元候補者の弁護士はCNNに対し、元候補者について「武器の愛好家であり、コレクター」だと説明したうえで、「押収された武器は未登録のものだが、テロリズムとは無関係だった」と述べた。

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