エチオピアでクーデター未遂、陸軍参謀総長ら4人死亡 自身の護衛に撃たれる

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エチオピアのアビー首相/Tiksa Negeri/Reuters

エチオピアのアビー首相/Tiksa Negeri/Reuters

(CNN) アフリカ東部のエチオピアでクーデター未遂が起き、陸軍参謀総長ら4人が死亡した。首相府が23日に確認した。

事件は22日、北西部アムハラ州の州都バハルダールで発生。州の行政トップと州政府顧問の2人が射殺された。首相府によれば、州の司法長官も重傷を負い、病院で手当てを受けている。

一方、首都のアディスアベバでは陸軍の参謀総長と元少将が殺害された。現場は参謀総長の自宅で、自らのボディーガードによって射殺されたという。

参謀総長は殺害された当時、アムハラ州での事件の対応を指揮していた。

アビー首相は今回のクーデター未遂について、アサミネウ・ツィゲという名の准将とほか数名によるものだと主張した。この人物は刑務所に収監されていたが昨年恩赦を受けて釈放され、アムハラ州の行政機関の責任者に就任していた。

首相府の声明によれば、アムハラ州の現状は連邦政府によって完全に掌握されている。22日に軍服姿でテレビの記者会見に臨んだアビー首相は、クーデター未遂を引き起こしたのは「いかなる民族集団でもなく、悪意を抱く複数の個人だった」との見方を示した。

国内最大の民族オロモ族出身者として昨年初めて首相に就任したアビー氏は改革路線を進めてきたが、民族間の対立は依然として続いている。AFP通信によれば、民族同士の衝突が原因でこれまで100万人を超える人々が住む家を追われているという。

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