NZ銃乱射 犯行動画を拡散、男に禁錮1年9カ月

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事件現場となった礼拝所ヌールモスク。銃乱射の動画を拡散させたとして男に禁錮刑が言い渡された/Kai Schwoerer/Getty Images AsiaPac/Getty Images

事件現場となった礼拝所ヌールモスク。銃乱射の動画を拡散させたとして男に禁錮刑が言い渡された/Kai Schwoerer/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) ニュージーランド南部クライストチャーチの裁判所は18日、市内のモスク(イスラム教礼拝所)で3月に起きた銃乱射事件の動画をインターネット上で拡散した男に、禁錮1年9カ月の刑を言い渡した。

フィリップ・ネビル・アープス被告(44)は裁判で、ネット上で有害な情報を拡散した罪2件について有罪を認めた。

事件の実行犯として起訴されているブレントン・タラント被告は犯行当日、現場の動画をライブ配信していた。アープス被告はこの動画を約30人に転送したとされる。

当局は事件の直後、この動画を有害情報と指定していた。同国の法律では、こうした情報を別の人物に伝えた場合、最大で禁錮14年の刑を科される可能性がある。

判事はアープス被告の行為が宗教、人種に基づく憎悪を理由に実行される大量殺人を美化し、奨励する意味を持つと指摘。同被告がイスラム社会に対し、頑として強い反感を抱いていることは明らかだと断じた。

同被告が所有する断熱材の会社は、タラント被告の犯行声明に描かれていたのと同じナチスドイツのシンボルをロゴに使っている。

担当弁護士によると、アープス被告は刑が重すぎるとして同日中に不服を申し立てた。上訴審の日程は決まっていない。

この事件をめぐっては、ほかに18歳と16歳の2人が動画を拡散した罪で起訴されている。

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