サウジ実力者の姉、パリで出廷要請 護衛に暴行を命令か

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サウジアラビアのムハンマド皇太子/Lintao Zhang/Getty Images

サウジアラビアのムハンマド皇太子/Lintao Zhang/Getty Images

パリ(CNN) サウジアラビアの実力者であるムハンマド皇太子の姉の王女がパリ市内に持つアパートの部屋で自らの警護要員に作業をしていた職人1人の暴行を命じていた疑いが浮上し、来月に出廷を迫られていることが16日までにわかった。

CNNが取材で事実を確認した。暴行は2016年に起きたものでフランスの検察当局によると、裁判は来月9日の予定。姉は昨年8月にも窃盗や作為的な暴力への関与などの罪で訴追されてもいた。

フランスのAFP通信によると、40代とされる王女は職人がパリの超高級住宅地として知られるフォッシュ通りにあるアパート内で写真を撮ったことに激怒。警護要員に物理的な暴力を命じたとされる。

同通信は、王女は職人がメディアに写真を売却することを狙って撮影したと思い込んだとも伝えた。職人は縛られてひどい殴打を受け、王女の足元にキスするよう強いられたことを証言したとも報じた。

CNNは王女にコメントを求めたが返答はない。

ムハンマド皇太子は17年の皇太子就任後、サウジを近代化させる建国方針に着手。ただ、昨年10月にトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で発生した、米紙ワシントン・ポストのコラムニストでもあるサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件への関与も取り沙汰され、国際社会の非難も浴びていた。

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