北朝鮮が対米交渉責任者を処刑との報道 米国務長官「確認中」

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金赫哲(キムヒョクチョル)対米特別代表=2月19日、北京国際空港/Kyodo News via Getty Images

金赫哲(キムヒョクチョル)対米特別代表=2月19日、北京国際空港/Kyodo News via Getty Images

(CNN) 31日付の韓国大手紙、朝鮮日報が物別れに終わった2度目の米朝首脳会談の後北朝鮮が交渉責任者の高官を処刑したと報じた件で、ポンペオ米国務長官は同日、報道内容について確認中だと述べた。

朝鮮日報は北朝鮮情報筋の話として、金赫哲(キムヒョクチョル)対米特別代表が3月、平壌の美林(ミリム)空港で処刑されたと報道。「米帝国主義者に取り込まれ、最高指導者を裏切った」罪に問われたと伝えた。

金赫哲氏はハノイの首脳会談で米国のビーガン北朝鮮政策特別代表との交渉を主導し、米国側との実務レベル協議の責任者を務めていた。

CNNは朝鮮日報の報道内容について独自に確認できていない。北朝鮮国内の処刑に関する韓国紙の報道は不正確な場合もある。

ポンペオ氏は訪問先のベルリンで、「報道内容については把握している。確認に全力を挙げている」と述べた。

ホワイトハウスのサンダース報道官は31日、朝鮮日報の報道についてコメントしなかったものの、米国は「状況を注視している」と説明。そのうえで「引き続き非核化という究極的な目標に注力している」とした。

韓国大統領府も「全ての関連情報を精査しているが、記事に裏付けの取れた情報がどれだけ含まれているのか把握することが重要だ」と述べ、性急な判断や言及を行うのは不適切との見方を示した。

事情に詳しい外交筋はCNNの取材に、金赫哲氏と金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が「確かに姿を消した」と明かしたものの、「現時点では事実関係に関して独自の情報や諜報(ちょうほう)はない」としている。

金英哲氏は交渉団トップのひとりで、2回の米朝首脳会談で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に同行した。朝鮮日報によると、その後解任され、現在は強制労働に従事しているという。

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