民間療法信じてマーモットの生の腎臓食べる、夫婦がペストで死亡 モンゴル

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マーモットの腎臓を生で食べた夫婦が腺ペストのため死亡した/Shutterstock

マーモットの腎臓を生で食べた夫婦が腺ペストのため死亡した/Shutterstock

(CNN) モンゴルで地元に伝わる民間療法を信じて健康のためにマーモットの腎臓を生で食べた夫婦が、腺ペストのため死亡した。衛生当局は、この夫婦と接触した住民や観光客を隔離する措置を講じている。

このニュースはAFP通信が6日に伝えた。ペストは中世ヨーロッパで推定5000万人の死者を出した人類史上最悪級の感染症。感染から数日で、リンパ節の腫れ、発熱、せきなどの症状が表れる。

同地に住む米国人によれば、隔離が発表されると、感染を恐れて地元の人もほとんど外出しなくなったという。

ペストは近年になって再び感染者が増え、世界保健機関(WHO)によれば、過去20年で約50万人の症例が報告された。米疾病対策センター(CDC)は、生物テロに利用される可能性も指摘している。

CDCによると、ペストは病原菌を持つげっ歯類のノミに刺されたり、感染した動物を扱ったりすることによって人に感染する。猫から人に直接感染することもあるほか、犬のノミが媒介することもある。さらに、感染した人や動物の咳の飛沫(ひまつ)を通じても感染する。

WHOによれば、ペストはオセアニアを除くすべての大陸で発生しているが、1990年代以降、人に感染した症例はアフリカが大部分を占める。現在、感染者が多い国はコンゴ民主共和国(旧ザイール)、マダガスカル、ペルーが筆頭だという。

マダガスカルでは9月から4月にかけて、ほぼ毎年腺ペストの流行が起きる。

米国ではアリゾナ、カリフォルニア、コロラド、ニューメキシコなど西部の州を中心に、年間平均で7人のペスト感染がCDCに報告されている。

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