イラン、核合意を一部停止 ロハニ大統領が表明

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イランのロハニ大統領が、核合意の履行の一部を停止すると通告/AP

イランのロハニ大統領が、核合意の履行の一部を停止すると通告/AP

(CNN) イランのロハニ大統領は8日、テレビで演説し、2015年に欧米など6カ国と結んだ核合意について一部を停止する意向を表明した。合意の履行に向けた「取り組み」を縮小する一方、完全な離脱は行わないとしている。

イラン核合意は15年、オバマ政権時代の米国とイラン、英国、フランス、ドイツ、中国、ロシアによって成立した。しかし昨年5月、トランプ大統領は核合意からの離脱を表明していた。

ロハニ大統領は、他の5カ国に対し合意の一部停止を前もって通告したことを明らかにした。そのうえで米国の「強硬派」が合意の弱体化に動いていると非難。「(核合意は)地域と世界のためになるものだが、イランの敵にとってはそうではない。それゆえに彼らは15年以来、労を惜しまず合意を骨抜きにしてきた」と語った。

イラン国家安全保障最高評議会(SNSC)は声明で、関係国と60日間にわたって交渉し、米国による制裁がもたらした圧力の緩和を求める方針を発表。要求が受け入れられなければ、核合意で定めた濃縮ウランの制限の実施などを停止すると述べた。

またイランのザリフ外相はツイッターで、合意が定めた措置の停止に踏み切ることについて「米国政府が継続を困難にした」と指摘。「我が国の行動は(核合意の)条件の範囲内だ」と強調し、関係国がこれを覆せる余地は小さいとの認識を示した。

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