サイクロンの死者38人、全滅の集落も 支援到達できず アフリカ南東部

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ハリケーン被害で崩壊したモザンビークの都市ペンバの道路/Stringer/AFP/Getty Images

ハリケーン被害で崩壊したモザンビークの都市ペンバの道路/Stringer/AFP/Getty Images

(CNN) アフリカ南東部のモザンビーク政府は29日、サイクロン「ケネス」による死者が38人に上ったと発表した。国連人道問題調整事務所によると、島しょ国コモロでも4人が死亡した。

ケネスは同地を襲ったサイクロンとしては観測史上最大の勢力に発展、25日にモザンビークに上陸した。

モザンビークは3月にも大型のサイクロン「イーデイ」に直撃されたばかりだった。ケネスは強い勢力を保ちながら速度が遅く、まだ復興もままならない被災地に豪雨が降り続く事態が危惧されていた。

商業中心地ペンバの住民は29日、ケネスが上陸した25日以来、週末にかけて豪雨や洪水に見舞われたと伝え、「今のところ、雨はやんでいる。地面はまだ水浸しだが、市内の主要道路は通行できるようになった」と話している。

大きな被害が出たイボ島でホテルを経営する男性によると、同地ではまだ停電が続いているという。

予報によると、モザンビーク北部では今後5日間で最大500ミリの降雨が予想され、洪水がさらに悪化する恐れもある。

国連児童基金(ユニセフ)の担当者は、「土壌には雨水が染み込んでいて、河川は既に増水していることから、非常事態のさらなる悪化も予想される」と述べ、支援物資の供給などに全力を挙げると説明した。

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