和服風の男性を警備員が取り押さえ、映像拡散で物議 中国・武漢大

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武漢大学で、和服のような姿で花見に訪れた男性が警備員らに取り押さえられる騒ぎがあった/Wang He/Getty Images

武漢大学で、和服のような姿で花見に訪れた男性が警備員らに取り押さえられる騒ぎがあった/Wang He/Getty Images

(CNN) 桜の名所として知られる中国湖北省の武漢大学で24日、和服のような姿で花見に訪れた男性が警備員らに取り押さえられる騒ぎがあった。この様子をとらえた映像がインターネット上で拡散し、物議を醸している。

映像の中では制服姿の警備員らが若い男性2人を取り囲み、大学への立ち入りを阻止している。2人のうち、和服のように見える服装の男性が地面に押し倒され、その友人は首を絞められている。

25日には地元テレビ局がこの映像を取り上げ、男性が匿名でインタビューに応じた。中国東北部に住む大学生で、武漢へ花見に訪れていたという。本人によると、この時に着用していたのは、和服にも影響を与えたとされる中国古来の伝統衣装だという。

男性は入り口で服装をとがめられて感情的になったことを認める一方、警備員らが大げさに反応したと主張。「私は愛国的だし、和服は着ていなかった」と強調し、今後は「誤解を招くような」服装で出歩かないようにすると語った。

中国のソーシャルメディアには24日以降、賛否両論の書き込みが相次いだ。

警備員の強硬な態度に非難が集中する一方で、男性の配慮不足を指摘する声も上がった。武漢大学の桜は1938年、日本軍がこの街を占領した時に持ち込んだのが始まりとされ、そのような場所で和服を着るのは「不適切」との理由からだ。

大学側は25日夜の声明で、2人のうちの1人が入構に必要な事前申請をしていなかったために注意を受け、女性警備員に罵声(ばせい)を浴びせるなど挑発的な行為を繰り返したと説明。防犯カメラがこの様子をとらえていたと述べたが、映像自体は公開していない。

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