EU離脱審議の主導権、首相から議会へ 27日に代替案採決

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英議会でEU離脱審議の主導権を一時的に首相から議会へ移す案が可決された/parliament.tv

英議会でEU離脱審議の主導権を一時的に首相から議会へ移す案が可決された/parliament.tv

ロンドン(CNN) 英下院で25日、メイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱案に代わる複数の選択肢について、27日に投票を実施する案が可決された。これにより、離脱をめぐる審議の主導権は一時的にメイ氏から議会に移る。

27日の投票は与党・保守党の残留派議員が提案。政権幹部3人を含む同党議員30人が支持に回った結果、賛成329、反対302で実施が決まった。賛成票を投じたハリントン産業担当相は採決に伴い、ツイッター上で辞任を表明した。

メイ氏は採決に先立ち、これまでに2回否決されているEUとの離脱合意案について、3回目の採決にかけるのに十分な支持は得られていないことを認めていた。

野党・労働党のコービン党首は採決の後、議会が離脱プロセスの主導権を握ったことを歓迎すると述べ、「政府のやり方は悲惨な失敗に終わっている。議会が解決策を見出す必要がある」と強調した。

27日の投票では、「2度目の国民投票実施」や「合意なき離脱」、単一市場に残留する「ノルウェー型離脱」などが選択肢に含まれる見通し。

このままメイ氏の離脱合意案が議会で承認されず、英政府が新たな案を示せなければ、英国は4月12日に合意のないまま離脱することになる。EU側は25日、「合意なき離脱」のシナリオが現実味を増しているとして、これに備える姿勢を示した。

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