ベール着用違反の女性ら、連行を群衆が阻止 イラン

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女性らが車両から解放されると、群衆は解散したという/NCRI Women's Committee

女性らが車両から解放されると、群衆は解散したという/NCRI Women's Committee

(CNN) イランの首都テヘラン市内で先週、イスラム教のベール「ヒジャブ」を正しく着用していないとして女性2人を連行しようとした宗教警察の車両が、通行人らに襲撃される騒ぎがあった。

騒ぎは15日、保守強硬派のアフマディネジャド前大統領の自宅があるテヘラン東部ナルマク地区で起きた。国営イラン通信(IRNA)によると、群衆は警察車両のドア1枚を破壊し、警察側が空中に威嚇射撃する場面もあった。女性らが車両から解放されると、群衆は解散したという。

現場の映像には、クラクションを鳴らして抗議する市民らの姿や、車両を取り囲む集団の様子などが映っている。

イランでは1979年の革命以来、女性のヒジャブ着用が義務付けられてきたが、最近はソーシャルメディアなどを通し、これに抵抗する運動も広がっている。

頭全体を覆うヒジャブの代わりに短いスカーフだけで外出したり、スキー場で帽子姿になったりする女性も多く、着用の規則に違反した場合も逮捕ではなく15ドル(約1700円)程度の罰金で済むなど、戒律の適用は緩み始めていることがうかがえる。

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