ロシア軍、NATO軍事演習でGPS妨害

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)は14日、ノルウェーで先に実施した大規模演習でロシア軍が全地球測位システム(GPS)信号の妨害を図ったことを明らかにした。ノルウェー政府の情報としている。

同演習「トライデント・ジャンクチャー」は11日に終了。冷戦終結後ではNATOとして最大規模の演習で兵員約5万人などが動員された。NATO非加盟のフィンランドやスウェーデンも参加した。

NATOの創設メンバーであるノルウェーにNATO軍や米軍が駐留していることにロシアは強く反発している。

ノルウェー国防省の報道担当者によると、通信妨害は10月16日と11月7日の間に発生。同国外務省を通じさらなる説明をロシア側に求めるとした。

オアナ・ルンゲスクNATO報道官は14日、ノルウェーはロシア・コラ半島での通信妨害へのロシアの関与を断定したとCNNに明かした。フィンランドもラップランド地域での通信妨害の可能性に懸念を示したとした。

民間のGPS利用を踏まえれば、今回のような妨害行為は危険、破壊的かつ無責任であると非難した。コラ半島はノルウェー、ロシア両国国境に近く、ロシア海軍北方艦隊の基地がある。

一方、米国防総省当局者は演習中に通信妨害による米軍装備品への影響はほとんどなかったとCNNに説明した。

ストルテンベルグNATO事務総長は演習終了に伴う会見で、通信妨害の情報は承知しているとし、ノルウェーからも同様の報告があると指摘。詳細な情報は公表出来ないとしながらも、「明言出来るのはサイバー戦や電子戦などがさまざまな作戦でますます頻発していることだ」とし極めて深刻に受け止めていると述べた。

「欧州」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]