大聖堂でマグナ・カルタの窃盗図る、男を逮捕 英ソールズベリー

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マグナ・カルタの作り方

(CNN) 英当局は25日、南部ソールズベリーの大聖堂に保管されているマグナ・カルタ(大憲章)を盗もうとした容疑で45歳の男を逮捕した。

ソールズベリーのあるウィルトシャー州の警察によると、25日午後5時ごろ、男が文書を収納するガラスケースをハンマーで壊した。

マグナカルタへの被害はなく、負傷者も出ていないという。男は窃盗未遂や武器の所持、器物損壊の容疑で同日中に逮捕された。

マグナ・カルタはジョン王に対するイングランド内の反乱を止める目的で1215年に結ばれた和平協定で、絶対権力による統治に代わる手段をもたらした。王を含めて法の上に立つ者はいないと明文化した最初の文書となっている。

男は文書を収納するガラスケースをハンマーで壊そうとした/Wiltshire Police
男は文書を収納するガラスケースをハンマーで壊そうとした/Wiltshire Police

残されているマグナ・カルタはソールズベリー大聖堂のものを含めて4つ。子牛の皮にラテン語で手書きされている。他の3つは大英図書館とリンカーン大聖堂が所蔵している。

ソールズベリー大聖堂は声明で、事件に対応した人々に謝意を表明。マグナ・カルタの公開は当面停止するが、できる限り早く再び公開する方針を示した。

ソールズベリーでは今年、神経剤ノビチョクを使った襲撃事件が発生し、捜査の舞台として注目を集めていた。

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