アパートにライオンの子ども隠す、男逮捕 パリ近郊

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パリ郊外のアパートでライオンの子どもが違法に保持されていた/AFP/Getty Images

パリ郊外のアパートでライオンの子どもが違法に保持されていた/AFP/Getty Images

パリ(CNN) フランスの国家狩猟・野生生物保護当局は25日までに、パリ郊外のバル・ド・マルヌにあるアパートでライオンの子どもを違法に保持していたのがわかり、30歳男が逮捕されたと報告した。

子どもは生後半年で、体調は良好だという。警察が捜査線上で既に把握していた容疑者は隣家の物置の中に隠れており、ライオンの子どもは児童用ベッドの上で発見されていた。

検察当局の報道担当者によると、ソーシャルメディアで拡散していたビデオ映像でライオンの子どもの存在を察知。容疑者は子どもの譲渡を示唆し、1万ユーロ(約128万円)の売値を望んでいたという。

パリ内外で違法な保持状態にあったライオンの子どもが見付かるのは今回が初めてではない。昨年10月にはパリ東方にあるノワジー・ル・セックのアパートから助け出されてもいた。

フランスの動物保護団体「ワン・ボイス」によると、同国内ではライオンの子どもがサーカスから消え、違法取引の対象になっている事例が増えている。パリのアパート内で発見される大型ネコ科の動物も目立っている。先月にはパリで活動するサーカスからライオンの子ども2匹が行方不明になっていたという。

サーカスから大型ネコ科が消える背景には、トラやライオンの繁殖能力が高く、監禁状態の中でも出産出来ることがしばしば原因となっている。アパート内ではトラも見付かっているが、大半はライオンだという。

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