ナイジェリア中部で住民衝突、55人死亡と警察

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ナイジェリアのブハリ大統領。住民同士の対立激化に懸念を示した/SIMON MAINA/AFP/AFP/Getty Images

ナイジェリアのブハリ大統領。住民同士の対立激化に懸念を示した/SIMON MAINA/AFP/AFP/Getty Images

ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア中部のカドゥナ州で住民同士の衝突が発生し、警察によると23日までに55人が死亡した。州では24時間の外出禁止令を出している。

ナイジェリアのブハリ大統領は21日、州都の特に衝突の激しい地域に特殊部隊を派遣して事態の鎮静化を図っていると発表。国内で人命を脅かす暴力が頻発する状況に懸念を示し、あらゆる共同体に対して平和的な生活を実現するように呼び掛けた。

今回の衝突の発端は18日、若者らが地元の市場で起こした暴動だった。その後の大規模衝突に関わったとして、警察は22人を逮捕したとしている。

21日に教会から帰宅する途中、衝突の現場に遭遇した住民の1人はCNNに対し、そこらじゅうを走り回る人々や、複数の遺体、焼け落ちる店と家屋を見たと語った。

地元の住民らによると、衝突では警察発表より多くの人が死亡しており、外出禁止令にもかかわらず襲撃が依然として起きているという。

ナイジェリアの中北部では、今年に入って民族や宗教を異にする人々の衝突が相次ぎ、多くの死者が出ている。6月には遊牧民と農家の対立に起因する襲撃があり、警察によると少なくとも86人が死亡した。

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