大学での「性の多様性研究」を禁止、ハンガリー政府

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ハンガリーのオルバン首相/ATTILA KISBENEDEK/AFP/Getty Images

ハンガリーのオルバン首相/ATTILA KISBENEDEK/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN) 東欧のハンガリー政府は20日までに、国内の2大学に対し多様な性の在り方に関する研究プログラムを禁じる行政方針を明らかにした。

同国首相府の報道担当者はCNNに、人間は男性もしくは女性として生まれるというのが政府の基本的立場と指摘。「生物学的な性ではなく、社会的に創出された性の在り方を取り上げるのは容認出来ない」と述べた。

今回の方針発表は今月12日で、2大学における研究プログラムの認可や資金拠出を廃止するとした。首都ブダペストにある名門「中央ヨーロッパ大学」によると、修士や博士号取得のための同プログラムの認可取り消しなどに関する正式な説明はない。

このプログラムを担当する同大学の学部は声明で、学問の自治に背く今回の措置への反対を表明した。

ただ、中央ヨーロッパ大学の単位などは米国内でも認定されており、同プログラムは今後も受講希望者らを受け入れ続ける予定となっている。

首相府によると、単位や学位取得を目指してこのプログラムに既に加わっているハンガリー人学生は学習修了までの時間的猶予が認められる。

ハンガリーのオルバン首相は反移民・難民などナショナリズムを前面に出す政策を推進し、加盟する欧州連合(EU)との対立も表面化している。この中で欧州議会は先月、報道機関や学術団体など民主主義に必要な組織を圧迫しているとしてオルバン首相の処罰を可決していた。

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