ICPO前総裁の中国拘束、妻が心情吐露 「生きているか分からない」

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ICPOの孟宏偉前総裁/Wong Maye-E/AP

ICPOの孟宏偉前総裁/Wong Maye-E/AP

(CNN) 国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)の孟宏偉前総裁が中国当局に拘束された件で、孟氏の妻は20日までに英BBCのインタビューに応じ、夫がまだ「生きているか分からない」と心情を吐露した。

グレース・メンさんはインタビューで、今月上旬に夫の拘束が発表されて以降、複数回にわたり脅迫電話がかかってきたと明かし、「これは政治的迫害だと思う。彼が生きているか分からない。彼らは残酷で、汚い手を使う。何でもやる」と語った。

ICPO総裁だった孟氏は先月下旬、フランスから中国への帰国便に搭乗した後に消息を絶った。グレースさんは当時、最後のやり取りで電話を待つようにとのテキストメッセージが届き、数分後には刃物の絵文字を受け取ったと明かしていた。

グレースさんから行方不明の通報を受け、フランス当局が捜査に着手。中国政府に対して公式に所在を問い合わせた。中国公安省は今月8日、孟氏の帰国後に汚職の疑いで身柄を拘束したと認めていた。

先に行われたCNNとのインタビューでは、グレースさんは子どもたちにまだ父親の拘束のことを告げていないと明かし、「テレビは見せてない。もう7歳なので何か起きたと感づくかもしれない。泣いているのを見られた時は風邪だと伝えた」と話した。

CNNとのインタビューはシルエットで行われた。声を上げた理由については、中国による超法規的な身柄拘束に警鐘を鳴らす目的だとし、「中国の全ての子どもたちや妻たちのためだ」と語った。

中国政府は拘束発表時の声明以外には情報を出していない。孟氏はフランスから帰国して以降、公の場に姿を見せない状況が続いている。

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