米、領空でのロシアの査察飛行を許可 国際条約下で

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 Maksim Blinov/Sputnik/AP

Maksim Blinov/Sputnik/AP

(CNN) 米国務省は22日までに、軍備や軍事行動面での透明性などの確保を図る「オープンスカイ条約」に基づき、ロシアによるTU―214型機を使った米国領空での査察飛行の実施を認めると発表した。

同省によると、この条約の全締約国は相互理解と信頼を高めるため軍部隊の動向などに対する領土内での上空からの査察をそれぞれ許可している。

CNNの取材に応じた国務省当局者によると、締約国の多くの専門家が今月初旬、ロシアで会合を開き、TU―214機の承認について協議。

米国は当時、政府内での議論が続いているとして承認を拒んだ。承認の決定を下したのは18日で、所定の手続きに従って全締約国に通知したという。

ただ、条約に基づく2018年の飛行開始は締約国間の協議が行き詰まっているため遅れている。ロシアだけでなく他の締約国の飛行の時期なども設定されていないという。国務省当局者は協議の膠着(こうちゃく)の原因は明かしていない。

米国はこれまで、東欧リトアニアとポーランドに挟まれたロシアの飛び地「カリーニングラード」上空の飛行を認めていないとしてロシアの条約批判を主張してきた。同地は軍事的な要衝ともなっている。

アンドレア・トンプソン国務次官は21日、米上院外交委員会の聴聞会でロシアは依然、カリーニングラード上空で認める飛行範囲の不当な制限の緩和に応じていないと指摘。この違反行為を正す条約上の措置は続けており、米国領空上のロシア側のいかなる飛行にも影響するとしていた。

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