マケドニア、国名変更でギリシャと合意 長年の対立解消へ

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マケドニアの首都スコピエにある考古学博物館

マケドニアの首都スコピエにある考古学博物館

(CNN) ギリシャと隣国のマケドニアの政府は13日までに、後者の国名を「北マケドニア共和国」に変更する方針で合意した。国名をめぐる両国の長年の対立解消に向けて道を開いた形だ。

1991年の旧ユーゴスラビアからの独立後、自国の国名を「マケドニア」とすることを希望した同国に対し、ギリシャは同じ地名がギリシャ北部に存在するとして反発。93年の国連加盟時には「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」の名称が用いられた。その後は北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟を目指しているものの、ギリシャの反対により実現していない。

マケドニアのザエフ首相はツイッターで、国名変更の合意について、マケドニア国民の民族的、文化的アイデンティティーは守られると説明。同国の人々や言語は引き続き「マケドニア人」、「マケドニア語」として認識されると述べた。

ギリシャのチプラス首相も「地域の安定を損ねていた対立にようやく終止符が打たれ、未来への窓が開く」とツイート。両国民が連帯感や友情、発展を共有できるようになるとの見通しを示した。

NATOは、長年の対立の解決に向けて動いた両国首相を称賛するとともに、合意によってマケドニアのNATO加盟への道も開けると述べた。

マケドニアでは年内にも、今回の合意についての国民投票を行う予定だ。

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