北朝鮮、ミサイル実験場解体か 衛星画像の分析で判明

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画像の解析から、ミサイル実験場が解体された形跡があることがわかった

画像の解析から、ミサイル実験場が解体された形跡があることがわかった

(CNN) 米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」は7日までに、北朝鮮がミサイル実験場の1つを解体した形跡が見られるとの衛星画像の分析結果を明らかにした。

画像は先月19日、北朝鮮北西部の「Iha−ri実験場」を撮影したもので、発射台上のミサイル固定装置や発射時の衝撃対策を含む多数の構造物が取り壊されたという。

同実験場は、固体燃料使用の中距離弾道ミサイル「北極星2」の開発のために使われていたとみられる。

今回の報告書をまとめた研究者はCNNの取材に、ミサイル実験の縮小の一環なのか判断するのは時期尚早と指摘。「北朝鮮は我々の監視を知っている」とし、「我々がごまかし、隠蔽(いんぺい)や偽装と呼ぶ手段を巧妙に使う。今回の兆候はこの文脈でとらえなければならない」とした。

北朝鮮はここに来て、韓国や米国との対話路線に転じ、初の米朝首脳会談もシンガポールで今月12日に予定されている。今年3月にはミサイル実験の抑制に合意。同月にはまた、開発を成功裏に終えたとして核兵器実験の中止も宣言した。

豊渓里(プンゲリ)の核実験場の廃棄も表明し、先月にはトンネルや一部の関連施設の爆破作業に海外記者団を招き確認させていた。ただ、核問題の外国人専門家の帯同は認めなかった。

Iha-ri実験場での北極星2の最初の発射実験は2017年2月とされる。北朝鮮の朝鮮中央通信によると、2回目は同年5月で、北朝鮮はこの後、実戦配備が可能とし大量生産を表明していた。同実験場は長く使われておらず、実験は終了したとの見方も出ている。

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