安保理、シリア攻撃めぐり非難の応酬 米は再攻撃の姿勢も

2018.04.15 Sun posted at 11:46 JST

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(CNN) 米英仏がシリアの化学兵器関連施設に対する攻撃を実施したことを受け、米国のヘイリー国連大使は安全保障理事会の会合で、シリアが化学兵器による攻撃を繰り返せば米国は再び攻撃する構えだと強調。化学兵器で亡くなった子どもたちの写真は「偽ニュース」ではなく、アサド政権による「残虐行為」の結果だと語った。

フランスのドラットル国連大使は、シリアの化学兵器製造体制を「検証可能かつ不可逆的」な形で解体する必要があると語り、現地への人道支援を可能にする停戦と「包括的な政治的解決」の実現を呼び掛けた。

英国のピアス国連大使も、シリアが化学兵器の製造中止と廃棄に応じるならば外交解決を図ると述べた。メイ首相は「内戦への干渉や政権交代が目的ではない」と強調している。

一方ロシアはこの会合で、米軍などによるシリア攻撃を国際法と国連憲章への違反だと非難する決議案を提示したが、これは否決された。

ロシアのネベンジャ国連大使は会合後の記者会見で、攻撃はシリア危機の「政治的解決」を遠ざけたと批判し、米英仏の動きを「作り話と偽善、欺まんの外交」と非難した。

シリアのジャアファリ国連大使も米英仏が世界の平和と安定を損なったと主張し、その「無知と横暴」を自覚させるために国連憲章のコピーを配布するべきだと語った。

国連のグテーレス事務総長は関係各国に自制を強く呼び掛け、「事態を深刻化させてシリア国民の苦難を深めるような行為」を慎むよう求めた。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長やドイツのメルケル首相は、米英仏への全面的な支持を表明している。

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