比メイド殺害で雇用主夫婦に死刑判決、クウェート

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比メイド殺害で雇用主夫婦に死刑判決

(CNN) 中東クウェートの裁判所は4日までに、雇用していたフィリピン人のメイドを殺害した罪でレバノン人の男とその妻に対し被告不在のまま死刑を言い渡した。フィリピン外務省が明らかにした。

被害者のジョアンナ・デマフェリスさん(29)は出稼ぎ先のクウェートで1年以上行方不明だったが、今年2月、冷凍庫の中で遺体となって発見された。デマフェリスさんを雇用していたレバノン人の男とシリア人の妻は国際刑事警察機構(ICPO)の捜索対象となりCNNフィリピンによれば、それぞれレバノンとシリアで拘束された。

クウェート紙は同国裁判所が1日、不在の被告らに対して絞首刑を言い渡したと報じた。CNNは判決に関して同国司法省に確認を求めたが、返答は得られなかった。

事件発覚後、フィリピンではクウェートでの自国民の労働環境に対する非難が噴出。フィリピンのドゥテルテ大統領は先ごろ、クウェートへの労働者派遣の禁止を命じるとともに、ビザが切れて不法滞在している労働者約1万900人に無償の帰国便を提供すると発表した。

クウェートに滞在するフィリピン人25万人超のうち、少なくとも6割が雇用主の自宅に住み込みで働く家庭内労働に従事している。デマフェリスさんは出稼ぎに出てからおよそ2年後の16年5月、家族と連絡が取れなくなったという。

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