イタリア総選挙 五つ星運動と同盟が躍進、連立協議は難航か

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過半数を得た勢力はなく、連立協議は難航が予想される

過半数を得た勢力はなく、連立協議は難航が予想される

(CNN) イタリアで4日に投票が行われた総選挙は当日から5日にかけて開票作業が進められ、既得権益層への対決姿勢を打ち出したディマイオ党首率いる新興政党・五つ星運動が躍進した。しかし、単独で過半数を得た勢力はなく、新政権樹立への道筋は不透明なままだ。

ユンケル欧州委員長は先月、単独で過半数を得た政党や勢力がない「ハングパーラメント(宙づり議会)」が欧州にとって「最悪のシナリオ」との見方を示していた。

ほぼすべての投票が開票された時点で、有権者の50%がポピュリスト政党や右翼政党を支持した。内務省によれば、五つ星運動の得票率は約32.7%。

中道右派の勢力は37%の得票を得た。この中で最も躍進したのはサルビーニ党首が率いて反移民などを掲げる同盟(旧・北部同盟)で得票率は17.4%。ベルルスコーニ元首相が率いるフォルツァ・イタリアの14%を上回った。

欧州各国の首脳陣は反既得権益を掲げる政党の大勝がさらなる混乱につながるのではないかと警戒していたが、今回の選挙結果はそうした懸念と合致しているといえそうだ。フランスやドイツなどでは、ポピュリスト政党や極右勢力の台頭に対処するのに苦慮している。

中道左派勢力の得票は約23%。今回の大敗を受けて、民主党を率いるレンツィ前首相は党首の座を降りることを発表した。

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