東グータ、ロシアが限定的停戦を指示 塩素ガス使用の疑いも

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15歳少年が伝えるシリア首都の惨状

(CNN) シリア政権軍の空爆で多数の犠牲者が出ている首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータについて、同政権を支援するロシアが26日、毎日5時間の停戦を指示した。東グータでは25日に化学兵器の塩素ガスが使われたとの情報もある。

ロシア国営タス通信によると、プーチン大統領は人道措置として、現地時間の午前9時から午後2時までは戦闘を停止するよう指示した。同通信は、住民が避難できるルートも確保されると伝えている。

東グータでの戦闘をめぐっては、国連安全保障理事会で24日、30日間の停戦を求める決議が採択された。しかし政権軍は「テロとの戦いを継続する」と表明。情勢は停戦決議後も変わらず、激しい空爆や砲撃が続いていた。

反体制派は、東グータで複数の住民が塩素ガスを吸い込み、病院へ運ばれたと主張している。反体制派の医療団体によると、現地の住民や救急車の運転手、患者から明らかに塩素ガスのにおいが認められたという。

シリア系米国人医療協会(SAMS)はツイッターを通し、化学物質との接触を示す症状で子ども6人を含む16人が手当てを受けたと伝えた。CNNが入手した画像には、酸素マスクを着けるなどして治療を受ける大人や子どもの姿が写っている。

救助ボランティア団体、ホワイトヘルメッツは、塩素ガスによる攻撃で子ども1人が死亡したとツイートした。

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