トランプ米大統領が支援停止を示唆 パレスチナは反発

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「交渉するものが残っているのか」 パレスチナ幹部

エルサレム(CNN) トランプ米大統領は4日までに、パレスチナ指導部がイスラエルとの和平交渉に応じない限り、パレスチナへの資金援助を打ち切ると示唆した。これに対しパレスチナ当局は強く反発している。

パレスチナ解放機構(PLO)幹部のサエブ・エレカット氏はCNNの取材に、直接トランプ氏に問いかける形で「何か交渉するものが残っているのか」と言及。「交渉から命令に移り、さらに我々が命令を受け入れなければ援助を打ち切ると脅している」と述べた。

これに先立ちトランプ氏はツイッターで、「われわれはパレスチナに何億ドルも支払っているのに、感謝も尊敬もされない」などとした上で、「パレスチナがこれ以上和平協議を行う気がないなら、なぜ将来にわたり巨額の支払いをしなければならないのか」と述べていた。

トランプ氏が昨年12月上旬にエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受け、パレスチナ指導部は米政府とのやり取りを凍結。和平協議における誠実な仲介者としてのホワイトハウスの役割を拒絶した。

自治政府アッバス議長の報道官は今回、最近の一連の米国の動きに反対するパレスチナ側の見解を改めて表明。「エルサレムは売り物ではない」としている。

米国際開発局(USAID)によれば、米国は2016年、パレスチナに対し6億1600万ドル(現在のレートで約690億円)規模の援助を行った。この中には人道支援や民間セクターの負債支払い、インフラ開発支援などの費用も含まれている。

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