北朝鮮からの「幽霊船」、日本海沿岸で漂着相次ぐ

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日本海沿岸に北朝鮮からのものとみられる木造船が相次いで漂着

日本海沿岸に北朝鮮からのものとみられる木造船が相次いで漂着

東京(CNN) 新潟県柏崎市で12日早朝、北朝鮮のものとみられる木造船が海岸に漂着し、中から少なくとも1人の遺体が見つかった。北日本の日本海沿岸では、北朝鮮から流れ着くいわゆる「幽霊船」の出現が後を絶たない。

新潟県警によると、通行人が見つけた当該の木造船の全長は10.7メートル。船首には数字とハングルが書かれていた。船内からは男性1人の遺体と、北朝鮮を建国した故・金日成(キムイルソン)主席の肖像が入ったバッジが見つかったという。

船から北へ650メートルほどの地点でも1人の遺体が見つかったが、漂着した船に乗っていた人物かどうか、警察は確認していない。

この日は青森県深浦町の海岸でも3人の遺体が見つかっている。現場周辺では木造船の漂着が相次いでいることから、警察は遺体の身元確認とともにこれらの船との関連も調べている。

先月以降、石川県、秋田県、山形県の沿岸で同様の木造船の漂着と遺体の発見が相次いだ。また同月28日には北海道松前町の無人島、松前小島近くを乗組員10人を乗せた北朝鮮籍の漁船が漂流しているのが見つかった。警察は小島の避難小屋から家電品などを盗んだ疑いで乗組員らを逮捕し、取り調べを行っている。

聖学院大学の教授で北朝鮮の専門家、宮本悟氏はCNNに対し、2013年以降こうした木造船の漂着が著しく増えたと指摘。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が、軍の収益を増やす手段として漁業の拡大を決定したことが背景にあるとしている。

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