火山噴火で観光業苦境、予約中止相次ぐ バリ島

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バリ島の火山噴火で旅行客の予約キャンセルが相次いでいる

バリ島の火山噴火で旅行客の予約キャンセルが相次いでいる

香港(CNNMoney) インドネシア・バリ島のアグン山の噴火を受け、同島の最大産業である観光は甚大な被害を受けそうだ。

島を訪れた外国人観光客は昨年約500万人。地元行政当局などは噴火騒ぎに襲われた過去3日間で最多1万5000人の観光客がホテル予約を取り消すなどしたと推定した。

バリ島の表玄関であるングラ・ライ国際空港は噴火で閉鎖されているが、この影響で地元経済が被る損失は1日当たり約1800万米ドル(約20億円)との推定もある。例年混み合うクリスマス休暇や新年休暇を控える中で大きな打撃になると予想されている。

インドネシア政府はバリ島の観光客を2019年までに年間2000万人と見込んでいたが、噴火騒ぎで達成は難しそうだ。バリ島の観光客はインドネシア全体の40%以上を占めるともされる。

ただ、バリ島の国内総生産(GDP)はインドネシア全体の1.5%程度で、噴火が同国経済にもたらす後遺症は大きくないとの見方もある。

噴火による航空会社への悪影響は既に表面化している。インドネシア国営ガルーダ航空はングラ・ライ国際空港に乗り入れする航空路線の30%を押さえているが、閉鎖で1日当たり30万ドルの収益減に直面している。同社の株価は28日、1.8%下落した。マレーシアに拠点を持つ格安航空エアアジアも損失を受けている。

バリ島の観光業は過去にも大きく後退したことがある。02、05両年の大規模テロ事件や周辺地域の火山活動の活発化が原因だった。

一方、閉鎖が約3日間続いていたングラ・ライ国際空港は29日、運航業務を再開した。

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