大気汚染悪化で全校休校、非常事態宣言求める声も インド首都

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11月8日の様子。厚いスモッグがかすむ

11月8日の様子。厚いスモッグがかすむ

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーがあるデリー州政府は8日、深刻な大気汚染が続いている事態を受け、全学校を12日まで休校とする異例の措置を発表した。全市に衛生非常事態を宣言するよう求める声も強まっている。

ニューデリーでは7日以来、微小粒子状物質PM2.5の濃度が急上昇し、1立方メートル当たり969マイクログラムに達した地点もあった。世界保健機関(WHO)の基準値では、25マイクログラムを上回る濃度を危険と位置付けている。

地元のテレビ局は、厚いスモッグにかすむ屋外で汚染濃度を測る記者の姿を繰り返し映し出し、住民は顔をスカーフで覆って外出している。

インド医師会はデリー州政府に対し、衛生非常事態を宣言して一時的な車両乗り入れ禁止といった徹底策を打ち出すよう求めているが、州はこれまでのところ、そうした措置には踏み切っていない。

市内は視界が極端に悪くなり、交通機関や空の便にも影響が出ている。環境当局によれば、風がなく、湿度が変化しない天候が大気汚染を悪化させているという。

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