ロンドン、中心部乗り入れの車から排出料徴収 大気汚染対策

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中心部に乗り入る車から排出料を徴収する制度を導入した

中心部に乗り入る車から排出料を徴収する制度を導入した

ロンドン(CNNMoney) 英ロンドン市は24日までに、市中心部に乗り入れる排ガス量の多い車両から、新たに10ポンド(約1500円)の排出料を徴収する制度を導入した。現在の混雑料11.5ポンド(約1700円)に上乗せして、ドライバーから徴収する。

「Tチャージ」と呼ばれる新しい排出料は、欧州委員会が定める排出基準を満たしていないディーゼル車やガソリン車から徴収する。2006年より前に販売された車両はほとんどが対象となる。

徴収されるのは平日の午前7時から午後6時まで。カーン市長が進める大気汚染対策の一環で、「私たちが暮らす都市は、大気の毒性があまりに強く、子どもたちの多くは肺に問題を抱えて成長する」と市長はコメントしている。

2019年にはさらに規制を強化して「超低排出ゾーン」を設け、排ガス量の多い車両への課金を夜間や週末にも延長する方針。

英キングス・カレッジによると、ロンドンの二酸化窒素濃度は2017年に入ってわずか5日で、欧州連合(EU)が定める年間の上限を突破した。

ロンドンでは年間9400人が大気汚染のために早死にすると推計している。

英政府は先に、2040年からガソリン車とディーゼル車の新規販売を禁止すると表明していた。

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