イタリア北部2州で住民投票、「自治権拡大」に賛成多数

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伊ロンバルディア州の州都ミラノにあるドゥオーモ(大聖堂)

伊ロンバルディア州の州都ミラノにあるドゥオーモ(大聖堂)

ローマ(CNN) イタリア北部のロンバルディア、ベネト両州でこのほど、自治権拡大への賛否を問う住民投票が実施され、賛成票が95%を超える圧倒的多数を占めた。

22日の住民投票は右翼政党・北部同盟に所属する両州の知事が主導した。賛成派は予算や移民、教育、医療などの分野で権限の拡大を求めている。

投票率は、国内初のタブレット端末による電子投票を実施したロンバルディアで39%、ベネトでは57%だった。

イタリアでは5州が自治権を認められている。なかでもミラノを擁するロンバルディアと、ベネチアを州都とするベネトは、両州で同国の国内総生産(GDP)の3割を占める豊かな地域。自分たちの税収が南部の貧しい地域に回されることに対して不満を募らせてきた。

住民投票の結果に強制力はない。しかし地元指導者らはこの結果により、中央政府との交渉に向けた信任が得られたととらえている。

欧州では最近、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立をめぐる住民投票が違憲と判断されて注目を集めているが、今回の投票はイタリアの憲法で認められている。

北部同盟のサルビーニ党首は投票日を前にしたインタビューで、投票の実現自体が「自由の勝利」だと宣言していた。

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