米支援のシリア民主軍、ラッカの完全解放を宣言

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ラッカを空撮、破壊された街並み

シリア・ラッカ(CNN) 米軍の支援を受けるクルド人主体の部隊「シリア民主軍(SDF)」は20日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が3年以上にわたり「首都」と称してきたシリア北部ラッカの「完全解放」を宣言した。

SDFの報道官は奪還を祝う式典で演説し、ISISに対する「歴史的勝利」を挙げたと主張。ISISは「壊滅的」な敗北を喫したと述べた。また戦闘で死傷した全ての人や、ラッカ奪還のため130日間にわたり戦ったシリア人勢力、国際的な支援者に敬意を表した。

同報道官によれば、ラッカの管轄権限は爆発物の除去作業などが完了次第、文民の指導者に委譲される見通し。SDFは市内や周辺地域の治安確保に当たる方針だという。

今回の式典は、ISIS戦闘員が最後の抵抗を試みたスタジアムで開催された。SDFの司令官はこの場所を選んだ狙いについて、スタジアムでのISISの敗北にさらなる追い打ちをかけるためだと説明している。

式典にはラッカや近隣地域の当局者や要人、部族指導者らのほか、ラッカ再建の一端を担う市民評議会のメンバーも参加した。

ティラーソン米国務長官は、ラッカの解放をめぐりSDFやシリア国民を祝福。「われわれの仕事は完了にはほど遠いが、ラッカ解放はISISに対する世界規模の闘いにおける重要な節目であり、こうしたテロリストの撃退に向けた国際社会やシリアの現在の取り組みの成功を物語るものだ」と述べた。

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