「大量の汗、そしてけいれん」 正男氏を診察した医師が証言

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死亡した金正男氏。診察した医師が最期の様子を語った

死亡した金正男氏。診察した医師が最期の様子を語った

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害された事件の初公判で、正男氏を空港で診察した医師が証言し、当時の症状を詳しく語った。

正男氏は空港で猛毒の神経剤「VX」を塗り付けられたとされ、直後に歩いて空港内の医務室に向かった。顔に無臭の水のような液体が付着していたため、スタッフがティッシュでふき取ったという。

最初に診察した医師の証言によると、同氏は脈が速く、血圧も「命にかかわる」レベルだった。医務室に入って間もなくけいれんを起こし、呼び掛けにも応じなくなった。

大柄な体格だったため、数人がかりで処置室へ運んだが、ベッドに上げることができなかった。アドレナリンの投与でけいれんは収まったものの、その後ショック状態に陥り、血圧が急激に低下した。

正男氏は医務室に入ってから約1時間後、病院へ向かう救急車に乗せられたが、搬送中に死亡した。

この事件では実行犯としてベトナム人とインドネシア人の女が起訴されている。2人は初公判で「いたずら」だとだまされていたと述べ、無実を主張した。裁判は今後数カ月続く見通しだ。

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